Pestilence

重度糖尿病に侵された場合、５年生きる抜くだけの

生存率は０％

アレは、それに侵されていた。

それでも医にかかることを拒んだ。

体の半分が脂肪

四肢の末端はすでに麻痺

端末を使える余力などないはずであるのに




不可避の死

命を賭してまで、求めるものがあると云うのか

死という壁を直前に、行く手を遮るあまりに大きな壁故に

光は回析しない

手を伸ばせば届く壁だから

僕は、どうするだろう




生来、友達がいない人生

きっと、その気持ちは誰にもわからない

友達がいない人でなければ

虎と化す人がいないように



幻想に囚われて

日に３０時間の睡眠をとり

そうして





黒死病に落ち込む

Selenia

死んだ彼女が、蘇った

「あら、未だ居たの」

彼女は純粋な心持であるはずだ

「他にも、沢山あるじゃない」
　　　 _しごと
「この労働はね、対価より安いんだ」

途端に見透かす

「わるいおひと」

Phyrexia

「向こうに見えるのは新入りよ」
「あぁ、まだ此処の仕来りを知らないらしぃ」

「彼ら、貴方と同郷よ」

僕は、愕然とした

監督者がやってくる

「他人に唯一の共通点を見出したところで、

其れは同情を拵える程のことではない

お前はもっと厳しくなれ。

所詮、他人なんだから

さもなくば……」

ボクは、彼らに

歩ゆみ寄った

偽の笑顔で


瞬く間

堕落



闇