それは九月下旬のこと

　

　pです。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

　金曜日から小岩に住む幼馴染の家に泊まりに行く。彼の居住空間には非の打ち所がなく今まで見てきた中で最も洒落ていて洗練されている。こんな部屋に住みたいと思い、彼を私の部屋には招待できないことを恥かしながら痛感する。経営や服の話をしながら飲み食いするのも楽しい。情報量という観点では、彼に成りたいと考えるほどだ。沖縄の友人が来た折に会わせられなかったのが悔やまれてならない。土曜は昼に大丸のまい泉にとんかつを食べに行く。以前紹介した伯父が働いている店である。一度出された伝票が、店の奥へと下げられ御馳走になる仕舞い。最後の裏メニューの夏みかんシャーベットまで美味かった。その後丸の内ビル群をビル風を感じながら歩き、ビルの建設デザインの歴史的背景の話をしたりした。丸の内のビルは外観にはスタイリッシュになるよう反射率の高い素材が用いられている。そのおかげで、太陽光の反射で時に影が二つ出来るようだ。東京性がある場所である。それからそのまま皇居外苑の中を散歩して、交番と警視庁のことや日銀のことを話した。外苑広場はランニングしている人が多い。桜田門をくぐったところで私は腹痛を訴えた。彼は「ここでしたら？桜田門外の変態」。つい先刻まで篤姫のことや「井伊直弼が殺されたのがここかぁ。今この場所かな。もっとそっちでかな。」なんて感慨にたっぷり耽っていたばかりからの殺意あるギャグ。そのあとは霞ヶ関と永田町にコンビニなどないようなのでタクシーを使う。界隈で働く運転手さんが「官僚は悪いことしないとお金はいってこないでしょ」と言うと、説得力がある。そのあとは５つのメトロが通る永田町駅から半蔵門線に乗って別れた。

　今度は中野より西方面に出かけたいものであります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　再拝

それは九月中旬のこと

　今日は１１月中旬並みの寒さ。会社ではモッズコートの女性を見かけるくらいに気温が下がっている。

　pです。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

　１３日に宮城から友人が訪京した。渋谷ハチ公前という人混みある場所での待ち合わせ。沖縄で買ってきたぬいぐるみが印象的な再会であった。２３時ごろに我が家へ出発し、到着後は桜上水で食料を買った。帰宅後はエミュをしたり波を飲んだりしたが、またも自爆して私は寝込んでしまった。１４日は昼に沖縄の彼と一緒に食べたあぶら～麺を３人で食べた。以前より油が多く感じられた。午後からは買い物に下北沢へ向かった。沖縄から訪京した二人に案内できなかった穴場の古着屋を、ここでようやく見つけることができた。私はプーマのおおよそヴィンテージと言えるパーカを安く買った。買い物にひと段落ついたところで私は渋谷のオフィスに向かった。２３時高田馬場乗換えで神楽坂に向かった。着くと３人はホラー映画を見ていた。何本か見たようだったが私が起きていて見れたのは「サイレン」のみであった。初めて見た映画だったが、面白いと思った。自我崩壊と「赤のイメージ」のシーンが全てが好きになれる作品だと思う。１５日は朝飯兼昼食で和食を食いに飯田橋界隈まで徒歩で向かった。あの界隈はやはり山手線の中という感じがしてやまない。それからは新宿のヨドバシカメラに寄って、渋谷に向かった。コインロッカーが見つからない。私はオフィスに向かわなければならなかったのでシブチカで別れなければならなかった。　冬の再会を交わしながら改札の地下へ行くのを見届けた。彼が忘れていった弁護士関連の本。郵送するほど必要なものではないらしい。
　
　また、いつか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　再拝

それは九月上旬のこと

　２３時から渋谷発の半蔵門に乗って錦糸町へ向かう。がらりと空いた席に腰を落としお気に入りの音楽をチューンしていると隣に３人、向かいの席に３人、メンズノンノやＨＵＧＥに載るコレクションに出んばかりのスタイルの欧州系白人が安酒を片手に現れた。既にドランカーなようで陽気な英語が車内を飛び交う。使う携帯電話も海外仕様であり、やはり指先まで格好好い。一人が「someone～～seat」と諭し、酔った仲間に席を詰めさせていた。時折そういった会話をイヤホン越しに聞き耳を立てながら、勝手に緊張していた。青山１丁目で彼らが降りる時、酒の缶を置き去りにしたりつり革で懸垂したりと、洗練にじゃれる。

　pです。およそ１ヶ月ぶりの更新をお詫びするとともに残暑が去り肌寒さを体感する中、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

　待ちに待った郷友が東京に遊びに来る。９月１日、２３時にオフィスから新宿東口で待ち合わせをした。打ち合わせの段階から満員電車を意識させていたので彼は東京駅から新宿までタクシーで現れた。「ベネトンや叙々苑の看板が見える」。９月２日は午後から中野駅で沖縄からの訪人を迎えて３人でブロードウェイのまんだらけに行った。「ネットアイドルが薦めるんだ」と、彼は住みたいというほどに気に入ったらしい。そのあとは下北沢を回ってお茶をする。テーブルでは祭りカードを手にとって話をして、待ち合わせの渋谷１０９前に向かった。他に３人と合流した後で飲みに行った。飲める人が酒の注文に迷うと薀蓄がてら人に勧めてしまう皮肉。沖縄人を見て、改めて酒に強い体質に素願した。その後は夜景を眺めに六本木ヒルズの展望台に登った。生憎に尊大な土地は、その界隈でも物価がものを言わせる。そんな高層の洗練された空間においても、持ち運んで繰り出すギャグは僥倖。２３時を回るころには代々木のカラオケで朝まで時間を待つことにする。奇なる歌が織り成され続けた。朝方に一人総武線で別れた。残った５人で新宿南口まで歩き、狭い我が家に就寝するのは３日の朝７時。「不可避の二次災害」。昼下がりに目覚め全員シャワーを浴びて、自分は渋谷のオフィスに向かうため一向と別れた。２３時、下北沢から小田急に乗って町田へ向かう。ドトールにいた二人は色下ろしが終わった後であった。それから辛辣な空気で飯を食べた。一人の到着を待つため駅で待ち佇んでいた。酔い狂った大学生の集団を横手に、久方ぶりの昵懇。気の置けない話をした。淵野辺でゲームをしたりしたところまでは覚えていたが翌日もオフィスワークがあったので、寝た。その間に皆が見たアニメを先日見たところ、確かに虚脱感があった。４日の朝、沖縄の二人を見送った。5日もオフィスに行った。6日の夕方はロイヤルホストでオムライスを食べた後、「軽く食べられるのはラーメンくらいでしょ」という出身高校のとある仕来たりのもとに中華料理屋を訪れる。肉チャーハンがうまかった。ジャージャー麺も中国人仕込みでオイリーであった。それから雨の靖国神社を訪れた。木々の下を雨に濡れないように渡る。本堂は閉門していたが柵の隙間から中のほうを覗いたり鳥居をバックに写真を撮ったりして、雨止みを待った。それから神楽坂のマクドナルドで私は少し寝た。7日の深夜2時くらいから始まった擦り付けのすかし合いは録画で残っている。昼は新宿でタリーズに寄って時間が迫り来るのをただ待つように思えた。
　それから醸成ない別れと割愛を告げる。

　また、いつか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　再拝