三月二日。
朝から車に乗り込み、島北を目指す。立体交差等が架かる道路を進み、高速道路に入った。パーキングエリアで朝飯を買いこむ。ジューシーという炊き込みご飯のお握りとルイボス茶を飲みながら約2時間半のドライブを楽しんでいると、推定時速120キロで突進をかける車を横目した。この日もまたたがうことなく、沖縄の車文化を考える。
美ら海水族館へ。花からできた鮫のオブジェが、かわいい。平日だというのに、大いに賑わっている。チケットを買い改札をくぐると海星を実際に触れることのできるスペースがあった。硬い。
カクレクマノミやウツボ、見たこともないような魚類がいたが、やはり巨大水槽は圧巻だった。日本最大級の大きな水槽に、大きなジンベイザメやマンタなどが回遊している。小判鮫がかわいい。三体の鮫を同じフレームに収めようとシャッターを切るのに勤しむと、実はお手前が見えなくなるのであった。巨大水槽に使われる大型ガラスと、それを繋げる特殊接着剤の屈折率の蘊蓄は知っていたが、やはり目の当たりにすると、ただ雄大さを感じる。
お昼を済ませたあとに、イルカショーを見る。最前列から二列目までには飛沫が飛ぶので五列目に陣取り、長いチュロスを食い啜りながら開演を、プールサイドでSwimmingするベテランイルカと待つ。イルカの加速は目にも止まらず、そのジャンプは高かった。ベテランイルカは、褒美に駄駄をこねる芸を見せるが、飛沫を飛ばす腕は流石であった。BGMは、Flowのメロスがリピートしていた。
波打ち際まで下ると、一人でいた男に写真をとってくれと頼まれ、相互に海の向こうにみえる島をバックに撮影。
海亀やマナティーを見た後、車へ戻った。駐車場は、「わ」ナンバーで溢れ返っていた。
今帰仁城には、首里城かは万里の長城のような石塁があり、木が根を強く張っている。物見櫓の機能は健在だが、生活感が取り除かれているので、南部とは違った虚無感があった。ここでも、サーターアンダギーを食べる。琉球村のほうが、うまい。
古宇利大橋を渡り、島を迷走した揚句にカフェへ辿り着く。テラスからの眺望を正面に抹茶ケーキに舌鼓を打ち、寒いくらいの風の中、アイスコーヒーを飲む。さっき通った大橋と、島と、雲。どこか松島のような雰囲気もあった。
名護を通り、パイナップルパークへ。非常に残念なことこの上ない糞カートに乗り込み、数分の茶番ツアーに付き合う。
しかし、その後の試飲試食し放題は良かった。進んでは戻り、進んでは戻り、腹が足りてくる。ワインが美味く、二本購入。うち一本は間接照明からの光が照り映ゆる琉球ガラスに詰められたもので、気に入っている。帰宅後、パイナップルワインとマリブをビルドしてみる。シークワサーのジュースもうまかった。パイナップルの果肉は、吹っ切れた後は間髪入れずに口へ放る。
夜はおもろまち界隈のカフェへ。店内は一行を除き全員女性であったがこれといった疎外感はなく、さつまいも、鶏肉、カボチャを煮込んだものを美味しく頂いた。ここのトイレは、素晴らしい。
その後はグッドウィルというパソコン屋に立ち寄り、デジカメ用にSDカードを購入。2GBで五百円。サンエー那覇メインプレイスに立ち寄り、沖縄のスーパーを覘いてみる。たらの芽を発見。山から採ってくる家のものにとっては、意外と高価に感じた。沖縄のビール消費量は金額ベースで年間1万4千円と全国最低であり、泡盛への嗜好性が高いことと、サンエーの旗艦店であるだけに、泡盛の品ぞろえは良い。
粒状洗剤を買い、ホテルへ戻った。
ロビーのパソコンは、相変わらず使い物にならないままである。
再拝
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