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  「何か」を残すための備忘録ブログ
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このワードを検索エンジンに入力すると、グーグルでもヤフーでもTOPにはアインシュタインのそれが挙がらない。
結成以来4年で、インテル社のテレビCMの挿入歌を担当するまでに至ったバンドの名も、相対性理論である。


pです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。


メディア露出を徹底的に控えるというバンドマネージメントも、綻びを見せてきた。
今月の20日、バンドスコアがローンチされる。

いわゆる耳コピをしてきた私としては、残念なことこの上ない。
バンドスコアが巷に出回るにつれて、コピー対象としての演奏側的希少性が著しく逓減するだろう。

そんな中、予てからのコピーバンドでのステージ登場がスポイルされそう。

相対性理論のバンドコピーというものに対するモチベーションがかつてないほど下がっている。

「私は、悪くない。」


それ故、周囲のバンド人を歯牙にもかけぬよう、一人作曲に勤しんでいる。

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 三月五日。

 夢枕に、亡くなった祖父が立つ。起床すると、涙が流れていた。
 祖父は浄土真宗の流派で葬儀を執り行った。東本願寺に参ったことが許してくれたのだろう。神仏の存在を肯定するようになる。

 宿で朝食。
 自転車に乗って、目指すは京都二条城。大政奉還が行われた、現代政府の原点。
 会場とと同時に入場しただけに、先客がいない視界はかくべつに良い。庭先を眺めつつ、立てた茶と菓子を座敷でつまむ。快晴に緑が映え、穏やかであった。
 阪急に乗り、西宮へ。宮崎あおい主演の舞台「その夜明け、嘘」を鑑賞。物心ついてから初めて見た舞台。千秋楽ということでカーテンコールは三回。
 初めて生で見た宮崎あおいは、小さくてかわいい恐竜だった。
 京都に戻り、清水寺へ。ここでも本尊御開帳をしていたが、時間帯が会わずに見逃す。旅館「りょうぜん」を地図で見ながらニヤニヤしては、土産小路を歩んでみる。二度目の二条城と清水と、歴史的な建築物はやはりいい。
 ひさごという料理屋で、鴨南蛮蕎麦を吸い上げる。るるぶに載っているだけ、うまい。小路に値の張りそうなカフェがあり、窓から中を覗いてみると石庭に笹、流水と、いかにも和カフェであった。
 
 三月六日。

 雨降りの中、京北へ。
 京都の地下鉄からバスに乗り継ぎ、源光庵へ。こちらも会場してすぐだったので悟りの窓、迷いの窓ともに、独り占めできた。二条城といい、源光庵といい、朝とはいえ運がいい。
 悟りの窓を前に正座し目を瞑ったところで「哲学とはなにか」は悟れるはずがない。しかし、迷いの窓の前では別であった。将来に対する不確実性が忍び込んできた。迷いとは不確実性だったと諭された気がして、一寸怖くなった。
 血天井に浮かぶ足跡を見て、自刃した武士たちに思いをはせる。血と脂で固まった手足の跡。寺であれば、坊主である。
 「つれづれなるままに」と表紙に題打った帳がおいてあったので、「悟りの窓から見える紅葉に憧憬」と記帳し、大徳寺へ向かった。
 高桐院。雨が降っているからこそ良かった。この場所は宮崎あおいのお気に入り情報ということで一行は会えるのではと期待。昨日の舞台を思い出しながら雨の庭を望む。
 神賀茂神社へ。このあたりで、世界文化遺産や国宝というものへ悪い意味で慣れてくる。鳥居と境内を結ぶ長い歩道を歩くと時代を遡るように感じた。葺きものを変えるということでの布施のようなものがあり、芸能人の名が並んでいた。それから草餅と三色団子を買う。
 今井食堂という、年季のかたまりのような食堂へ。土地柄、野球関係のサインや写真が多々あった。ここの定食のコロッケが、このうえなく美味しい。今まで食べた中で一番美味しいと思ったコロッケだった。一行のような観光客から地元のサラリーマンまで、うまいと口にする味である。
 竜安寺が石庭。枯山水の代表格を拝見。残念ながら補修中だったので趣があるままには見れなかったが、それでも十分なほどきれいである。重なって見えない岩、奥行きを錯覚させる傾斜。水を使わず水を表す。
 嵐山界隈。天竜寺へ。鮎を行商する「桂女」に名を由来する桂川。渡月橋。建長寺船に天竜寺船。嵐山は、山であるのに水の「縁語」が多い。和歌を詠む気持ちも伝わる。古典、古代史に通ずると、とても京都は面白い。バックグラウンドがあれば、歌舞伎も京都も絵画も、伝統文化はすべていっそう面白い。
 竹林を歩く。「破竹の勢い」という話をしながら、「竹はそうそうに折れない」と言い放った矢先に、眼先には真っ二つに折れた竹が数本。「俺の話は破竹の勢いで崩れた!」とヘラヘラしながら、カフェで鮭の出汁丼を食べる。

 三月七日。
 
 稲荷神社へ。何千本もの鳥居をくぐる…には時間が取られるすぎるので、最初の休憩所まで登り、引き返す。鳥居提供者の名前を見て、宮城県だの江戸川区だの、電通だの言いながら山を下る。
 稲荷なので、狛犬ではんなく一対の狐がいました。
 東福寺へ行くのに電車でひと駅。東司(禅寺のとなりのトイレ)では日本最古最大の重要文化財がありました。通称「百人便所」。公家に献上される京野菜には下肥が重宝されていたとか。
 銀閣寺界隈へ。哲学の小道を右手に上り、銀閣寺。店先のおやつを片っ端から食べつくす。抹茶シュークリームが、食べるとクリームが溢れだすギャグでした。哲学の小道を歩いても、思索にふけるには快晴過ぎた。
 銀閣寺は屋根の補修張替(杮葺き)をしているようで、それは何十年に一度しかない、かえって珍しい時期だったので、銀のかけらもない、プラスチックにおおわれた銀閣寺を望んできました。東求堂同仁斎といえばわびさびのなかでも最も代表的な建物。上がってお茶でも飲んでみたい。
 浄土宗を彷彿させる法然院。中の一角では、現代絵画の展示会が開かれていた。棺のような盛り土。
 南禅寺。ここは、日本史履修者として、この京都旅行で一番バックグランドある場所でした。キーワードは、「狩野永徳」。水道橋も日本的に古くてよかったです。重要文化財「三門」という門に時間一杯登れたので、門から視察哨戒する兵士の気分で、京の街を一望。携帯のカメラで撮影していると「これUFOじゃん!」とはしゃぐ一行。
 スフレ専門店でお茶をしたあと、日蓮の分骨がある場所の前を通って、帰る。

 三月八日。
 
 新宿駅西口到着。高層ビル群は今日も待ち構えている。


 三月四日。

 厚みがかった雲。
 港に見える橋と、その向こうに勤しむクレーン船。
 ホテルのチェックアウトを済ませタクシーに乗り込む。空港までの距離がとても短く感じた。
 空弁を探す。泡盛ばかりのフェースが一角を占める中で、タコライスとポーク卵、うっちん茶を購入。どこまでも沖縄を味わう。
 流体力学の粋、美しい流線型に搭乗。窓から見える雲と「宇宙」。視界に別の旅客機が見え、焦燥感。
 関西に着陸。特急電車に乗り換え、京の都へ揺られる。
 二度目の京は、曇り。三方山囲いの盆地。底冷えの冷気。懐かしい古風が染みる。
 ホテルにチェックインし、荷物をまとめて、自転車を借りる。洛中洛外サイクリング。
 弘法大師空海が東寺へ。バスケが強いという洛南高校に隣接しており、学生が目に入る。東寺といえば無論、曼荼羅。三次元で表現される立体曼陀羅。時期に富んでいて、観智院と五重塔の御開帳を拝見。
 「ダイチのチは観智院のチ。」
 観智院には、枯山水がある。空海が唐で密教を習得し、その帰国途中の渡航を描いた石庭。
 「向こうに見える石は中国大陸を表しておりまして、こちらは日本大陸。中ほどに見えますが弘法大師一向の船。そちらは亀で御座います。荒れる海の神に宝具を捧げ航海の無事を祈念しているところを描いた庭でございます」
 「こちらは、かの大剣豪宮本武蔵直筆の竹の絵でございます。節の部分が刀の鍔のように太くなっているのは剣豪宮本武蔵らしい大変力強いものになっておりますが、宮本武蔵は敵対する剣客から逃れるためにこちらに身を隠したため、師を持たずに独学で絵を学んだのです。またこちらは「寺伝」となっております。」
 歴史を恥ずかしいくらい知らない人でもわかるよう、よく敷衍してくれました。
 五重塔の中には、歴史の長物らしい色が擦れた絵が描かれていて、神秘的。塔の存在意義を知っていると、なおさら面白い。
 西本願寺へ。勿論、浄土真宗の本山。祖父は、浄土真宗にて葬儀。この旅行で最も思いを込めた合掌でした。親鸞聖人の750回の法要であったけれど、750回忌の親鸞聖人と悪人正機説とは葬式で引用した思い入れある言葉。
 自転車で、上る。京都御所の中を砂利にタイヤをとられながら、東に大文字焼跡地を望む。紅白梅が趣があって、和服の子連れも見栄える。それを写真に収めたり、松と紅梅と白梅の交錯点を探す。
 日も暮れてきたころ、鴨川を下る。写真は、絵になるところを、と様々な視点からアプローチしては納得の一枚を模索。川中の飛び石は見ていて飽きない。
 三条で、落し物を拾う。財布、印鑑、通帳、保険証…あらゆる個人情報のほとんどがそろっていた。自転車屋に交番を尋ね、届ける。待ち時間の間、行方不明者リストの中から女子大学生を発見。池袋で消息をたったようで、池袋は怖いと二人で呟く。
 一件が落ち着いたころには夜になっていた。予定していた寺巡りは八坂神社までで打ち止め。以降はキャンセルし、夕飯へ。ひとつ下った祇園四条へ。某所に鍋が安く食える店があり、入店。
 数分後、危機回避。あの時は気が動転していて、正常な判断が欠けていた。生命の危機を感じる。
 完全に意気消沈、怪訝な二人。逃げることに気を取られ、吟味もせず天ぷら屋へ入る。その店のコストパフォーマンスはよろしくなかったが、それも正常な判断ができていなかったからであろうか。

 伊勢丹で翌日の朝食を買い込み、就寝。忘れられない一日となる。


                             再拝


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