雰囲気のいいバーを知らないかと尋ねたところ渋谷スペイン坂にあるカフェバー「人間関係」を紹介されたのでオフィスに赴く前に立ち寄る夕方。確かにお洒落な雰囲気が出ている。まだ日があるうちで夜の表情をこぼすことはなかった。
pです。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
周囲の客に倣プレーンなスコーンをひとつ受け皿にとりレジに並ぶ。のどが渇くためカフェラテを頼む。レジで品物が出来上がる間、棚に並んだ酒のボトルを眺める。夜はこれらが飲めるらしい。座席に困ったのでレジ前のカウンターに一人座る。店舗面積が想像以上に大きく、人も入ったいたためざわついていた。BGMも静かなものではなかった。しかしながらお洒落ではあった。昼の店内は落ち付いた空間よりも会話を弾ませる場所として使われる、か。いずれにせよ、夜の表情を見てみたい。
日曜日、念願の東京事変のライブに拝見に水道橋へ。久しぶりのJCBホールで、堀抜き型の会場を思い出す。前座は二組。ZAZENBOYSのボーカルは特徴的で面白い。シャウトと休符に声を入れる様はほとんどCDを聞いているようだった。
「マツリスタジオからやって参りました、ZAZENBOYSです」
東京事変が登場してからは覚醒し「あぁ」しか言えなかった。
林檎氏は、NHKのインタビューでも言われていたが、毎回微妙に表情が変わる。相も変わらず艶な出で立ちだったが、前かがみになったときには恍惚がほとばしる。掲示板で叩かれ心配される声の調子も、快調だったように聴こえた。それにしてもお美しい。裕美子さん。
MCの浮雲の第一声が「おいっすー」。新しい髪型と改めて顔の小ささに見入っていたところの、逆襲と言えるアプローチ。そうだ、彼は決められたことがちゃんとできない男だった。それでも彼の演奏スタイルは盗めた。イメージするところは「塔」。「川雲kwgm」スタイルの完成は近い。
セットリストで最初の曲は某都民。林檎氏は上手から登場。「そう此処、東京」では客は煽られたのか。ベースソロ、胸元が開いた黒いシャツを着た師匠があまりに可愛かったので、泣きそうになる。
歌舞伎のソロを簡略化しなかったのはいつもながらの伊澤と師匠。この日はハイポジションの複数の弦にわたって早弾きするフレーズがどのバンドのベースでも見られた。早弾き、堅実に身につけていきたい。
黒猫道の林檎氏は、反則。本当に販促。
透明人間はなかったが、左右で違うスティックを使ったハタさんの4つ打ちの、左手を生で見てニヤニヤ。確かに、走者らしい。そして、笑顔がとっても可愛らしい。
リズム隊の二人は本当に愛おしい。師匠のMCは、言葉使いが狂信をくすぐる。家を出るときね、夏が終わるって感じて、すっごいセンチになるんだ、と。こっちがセンチになりますよ、と。跳んだハタさんも無邪気。撮影がいたのでDVDで出るだろう。
質量無く時間が過ぎ、残った感想は「素敵」の一言に尽きたライヴであった。
夏が終わるといえば、もう秋物のジャケットを買った。
今日はこれからファッションショーに行く。
変な力みがあるが、澄まし顔で行くか。
再拝
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