御愁傷様

　昨日オフィスで霊的体験をした輩がいたので、合わせて亡くなった高校の教諭のことを偲んでいました。

　pです。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

　高校時代私は化学が好きでした。亡くなった先生は化学の権威で、過去にセンター試験作成に携わったことがるほどの人です。化学に対して、というよりも定年後は講師をしながら専門外の物理や生物にも手を出すほどの知的探究心がある方で、あの年でも無邪気に学問ができると見せてくれた人でもあります。
　焼いた百円玉が財布に入っていることにふと気づいたとき、先生のところに持っていって「この表面の酸化被膜って…取り除いてみたいんですけど、どの薬品が一番いいですかね？」なんて会話を少ししたあとで、「面白い質問だね。是非やってみよう。この書類が片付いたらまた来なさい。」といいながらワープロをやっていたので、その後時間をおいて尋ねたけれども、常に学問に全力を注いでいる人だからあちこち歩き回っているので見当たらず、そのままなんの接触もないまま別れてしましました。惜しいことをしました。
　そのころから完全に唯物論信者になっていたので、今現在の私としては、先生の死もどこか物質経路的な精神論で考察してしまいます。白血病、先生はどう考えて生を真っ当したのでしょうか。おそらく私のように科学的に考えられなくなった時に、宗教などのバイパスを建てることはなかったのでしょうか。高校の最後のほうに、先生方に担当教科について、その教科の哲学を訪ねていたが、この先生に科学の哲学を聞くことはできなかった。
　
　ご冥福をお祈りし、お悔やみ申し上げます。