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  「何か」を残すための備忘録ブログ
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 十五時に家を出て、久しく訪れていなかった東京駅へ向かった。伯父が働く大丸の十二階で、カツ丼を頂く。カツ専門店だけに、おいしさは言うまでもないが、追加で出していただいたカニクリームコロッケが、今まで食べた全てのコロッケの中で一番うまかった。大丸は私のような若者が通う店ではない。血縁関係でこうして世話をして頂いていても、金も払わずご馳走になっているとアルバイトや若いパートの視線が痛い。店の入り口で伯父の名前を出すと丁重に案内してくれるのはいつもベテランのパートさんである。なおさら髪をゴムでまとめているような男であるから、身分不相応に思われてならない。大丸のエスカレーターでよく配っているクロエの香水の試供紙も気に入っているので平気で頂いてしまう。
 大丸のみならず、主観的に敷居が高い店に入る時は緊張する。クロエもそうだが、マルタンマルジェラ⑥を見つけたので見て回りたかったけれども、店舗フロアを通路から眺めて、通過。高い敷居どころではありません。何か城のように立ち塞がっている気がします。私が買うのはしょせんブランド古着。そこにも敷居を感じますが、高さ、質でいうと、比較にはならないであります。伯父は地理的に銀座でよく買い物するようなので、銀座に土地勘があるのであれば、誰かに案内してほしいです。

 pです。皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 その後、東京駅で動く歩道に乗って京葉線に乗り換え、海浜幕張まで行きました。
7c7defde.JPG


幕張メッセで催されたthe band apart 4th album"Adze of penguin"release live SMOOTH LIKE BUTTER TOUR FINALを拝見にし参りました。売店で一番絞りとラガーの350缶が400円で売られていて、この価格設定の経済的背景は学術的に把握済みでしたが、つい手が出そうになりました。彼等は肴になります。
 会場は屋内で中々大きく、ステージのバックには機材輸送用と思われるトラックが数台停めてありました。配置はきれいに斜めに並べてあり、駐車の難しさが見て取れました。荷台はオープンにされていて、中身が露呈されているも、それが粋な無骨で、彼ららしい味が出ていました。
 SEが終わり1曲目のEnterが始まると、呼応して手拍子と歓声が沸き起こりました。私がいた2階指定席の周りにはそんな輩はおらず、バンアパライヴは指定席に限ると再確認しました。続いてこのツアーで問題になっていた、Fallingへの導入部分。歓声が煩すぎて音が聞こえず上手く入れなくなるという現象が、ここでもまた起こりました。
 I love you Wasted Junks & Greensのパートごとのソロでは、JCBの折の原さんはハイポジションワンフレットでオルタネイトでしたが、今回はダウンピッキングだけで、最後のアクセントをつけた感じで、小暮さんはまた進化していました。
 続いてのEric.Wでは、川崎氏が弾いた瞬間に野暮発生。フロアの連中の8割が飛び跳ね、二階席まで揺れが伝わってきました。「Season~」のあたりからまたしても小暮アレンジが始まり、JCBのときよりもまたさらに進化していました。
 Malibuで使われた照明が青色で意外でした。照明が作る巨大な(全長20M以上)影の存在に気がついた人は中々いないと思われます。PVでもシルエットが重視されていますが、巨大な川崎の影が大きく動いていると、神か怪物かのように見て取れます。見惚れます。今回の川崎氏の動きは、仙台の時に比べても、確実に激化してきています。私も一曲だけやったことがありますが、相当首にダメージが残ります。あれを二時間も、しかもツアーで33日もやっていたら、加えて中学生の時からやっているのであるから、実体験的に神格化できます。ただ本当に心配です。私は一回やっただけで即温湿布が必要になった次第でありますから。
 今回オレンジ色のモズライトにはワイヤレスが搭載され、beautiful vanityでは案の定ステージを下ったところで弾いていました。そのせいでチューニングが致命的にずれ、間髪なく入ったfrom reasonanceのタッピング部分を直撃しました。DVDの修正は間違いないでしょう。それとお決まりのダメージジーンズをはく氏は今回は裾をまくっていました。暑いからか、それともファッション的な流行にのっているのか、あるいはその両方か、いづれにしても一寸意外でした。足元といえば、彼は右足を軸に左足でリズムをとるのがメインですが、ペダルをとても上手く踏み続けるところも見れてよかったです。アンコールのCan't rememberでは、前奏のところで直立不動だったのが印象的でした。しかしラストではPA席まで走って、そこで台に乗って演奏を締めていました。ギターを背中にかけたまま関係者と抱擁していました。おそらくツアー終了の労いの言葉を交わしたのでしょう。
 アコギとエレキを使う荒井さんを見て思ったのは、右手の使い方が独特だったということです。早いタッチでピッキングするといえば語弊があり、しかしながら例えるならバドミントンのように、ピック(ラケット)を作用させる瞬間のみ力を入れるといった具合で、それにもかかわらずあのフレーズを、しかも歌いながら弾くのでありますから、素敵すぎます。今回思ったのは、私はいままでアコギをバンドに入れたことがないということでした。おそらく私の中でアコギの音がただ淘汰された結果だとは思いますが、やはり彼等が見落とすわけがありません。扱う音の幅広さのためにも、技術的な能力と、組み込めるセンスがあれば、取り組んでみたいです。
 小暮氏は、進化してやまないですね。今回は何かに憑依されている様でした。ビートアレンジもさることながらアンコールでは荒井さんに話しかけて接触したり、寝っころがったと思った瞬間即座に立ち上がりお決まりポーズを決める。何かが舞い降りていたのでしょう。おそらくこのツアーのラストというある種の終息感がメンバーにそうさせているのでしょう。MCは感謝を述べるシーンが多々ありました。
 お決まりの「扇風機」に触れらると、「家電量販店で買え」と一蹴した原さんは、アンプの不安定さの話をして「アンプから天ぷらを揚げているような音が聞こえる時があるんですよ。きっと中でババアがただ(無料で売る)だからって、揚げまくっているんですよ。今日もしババアが(アンプの中で天ぷら屋を)開店したら、ステージに引きずり出して公開処刑しますよ。」と。今回のツアーが終わったらモンハンの世界に返りますよ、と相変わらずゲーム主義者でした。まぁそうした感性が彼の源になっているのでしょう。また客で埋まっているフロアを見て、「こんな数のがん首の幽霊に見られていたら、演奏できないよね」と、原さんの幽霊に対するスタンスが伺えました。「演奏しててさ、最後にジャン!って締めんじゃん?そしたらさ、このフロアに武士がいるわけ。戦国時代にタイムスリップしたらどうする?甲冑着たやつらがいるわけ」と、やはりゲーム的なセンスも伺えました。アンコール前のラスト、Waitingの終わり方は川崎、小暮、荒井、原の順ではけていきましたが、ステージに一人残った原さんがあの動き回るフレーズを弾きながらドラムに近づき、ついには腰掛け、なんとバスドラを踏みながらベースを演奏していました。あのゴリゴリフレーズにさらにバスドラを加える、低音パートのベースにさらにバスドラの重低音をあわせるというセンスが、この世のものとは思えませんでした。この意味がわかるだろうか。ダメ押しに、求めていた音が完成したかのような笑顔と原さん独特の横振りで、演奏していました。ニヤニヤが止まらなく、聞いているこちらも恍惚でありました。Watingは、Real man's backやKatanaと同様、哀愁ある、バンアパらしい曲だと捉えています。素敵です。
 今回、水まきという野暮極まりない不届き者の存在と、個人的にはMy worldが聞けなかったのが残念でした。
 私が座っていた前の座席の若い女性が指でリズムを取っていて、そこから彼女はベースをやっているなと読み取りました。
 川崎パートのために、テクニカルはもちろんのこと、ハーモニスクを特に習得したいと願うしだいであります。


 今回のライヴの素晴らしさを私がこんなブログで綴っていても、微々たれども伝われば幸い。

                               再拝

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無題
やっぱ幕張もすごかったんですか。

Fallingは仙台でもオルタネイトでガガガガってやるだけでしたよ。

Waitingの終わり、仙台では原さんがフレーズを弾きながら袖にはけてしまい、個人的にいつかYou Tubeで見たJaco Pastoriusのライブパフォーマンスを思い出していたら、また弾きながら戻ってきてリタルダントをかけて終わったって感じでした。

そういえば原さんのMC、「ウォッシュレット」ってのもありました。
他にも語りたいことが沢山あります。
8月が実に待ち遠しい。
淫乱弁護士 2008/07/15(Tue)01:59:17 編集
Re:淫乱弁護士
本当に、待ち遠しいです。
p URL 2008/07/17(Thu)17:31:57 編集
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